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　ア・リーグ中地区で首位を独走し、２０１４年以来の地区優勝に向かうタイガースに好調の裏でまさかのスキャンダルが持ち上がった。タイガースの男性従業員らによる女性従業員へのハラスメントや不正行為、嫌がらせなどが発覚し、過去２年間で８人が告発されたと米メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。

　同球団は４月に元ＧＭ補佐のサム・メンジン氏が女性にわいせつな写真を送ったとして辞任していたが、今回の告発も関連する事案と見られる。元タイガース選手のキャメロン・メイビン、クレイグ・モンロー、元副社長クラスも含まれ、女性を階段から突き落としたとの報告もあった。告発を受けて６人が辞任、解雇され、副社長は先週停職処分を受けたという。

　従業員らは同メディアに対して「タイガースで働くまでは職場であんな風に感じたり、さげすまれることなんて一度もありませんでした」「男性たちがなんでもできるような雰囲気で、女性が安心して働ける場所ではありません」などと証言し「特に女性従業員は疎外感や軽視、直接的なハラスメントを受けたと報告しており、苦情は真剣に受け止められず、責任の所在もあいまいな環境を作り出している」と論じている。

　不測の事態に親会社の「イリッチ・スポーツ・アンド・エンターテインメント社」は近年の懲戒処分の事実を認め「差別やハラスメントは一切容認しません。懸念が提起された場合は速やかに調査を行い、断固たる措置を講じます。当社は説明責任を果たし、職場に不可欠な基準を維持することに尽力しています」などと声明を出したが、チーム快進撃に水を差す不祥事に波紋は広がるばかりだ。