阪神・秋山拓巳投手（33）が今季限りで現役を引退することが12日、分かった。近日中に球団から正式発表される。3度の2桁勝利など通算49勝（44敗）。現代野球では数少ないワインドアップ投法をポリシーに腕を振ってきた。近年は18年に手術した右膝の痛みに苦しみ、15年目の今季は1軍での登板がなく、キャリアに終止符を打つことを決断した。

　秋山は何度も苦難を乗り越えてきた15年の日々を振り返り、声を少し震わせた。

　「諦めずにやって来られたと思う。何回もはい上がることができた。当たり前だったものがなくなるのは寂しいですけど、もう膝も限界なので…。昨年、減額制限を超える年俸になって、今年ダメなら…と思って、1年やってきた。8月から（引退は）考えてはいました」

　数日前、今季限りで現役引退する意向を球団に伝え、了承された。